診療予約システムにおいてレセコン連携は必要?

問い合わせ第一位はレセコン連携ができるか?

 診療予約システムをご検討されている医院・クリニック様からのお問合せで多くあるのが、「レセコン(レセプトコンピューター)との連携はできるの?」という内容です。

 診療予約システムにおける、レセコン連携の大きな目的としては、レセコンで登録された患者様データを診療予約システムにもわざわざ登録することなく、そのまま利用することができるということです。つまり、どちらか一方に患者様の情報を登録すればもう一方にも自動的に患者様の情報が作成されて利用できるようになるという仕組みです。
 こうすることで、医院側のメリットとしては、患者様の情報を2回登録する手間が省け、予約管理の事務を効率的に行うことができることです。また、患者様側のメリットとしては、診療予約システムから予約を取る際に、情報の入力が少なくて済むという点も挙げられます。

※システム連携とは
異なるシステム間でデータを相互に共有・処理できるようにすることを言います。 システム連携を行うことで、システム間で分断されていたデータを連携して活用することが可能となり、オペレーションの負担やミスを軽減させることができます。

レセコン連携は本当に効果があるのか?

 先にご紹介した通り、レセコン連携は患者様の情報をレセコンと診療予約システムで共有することで、診療予約システム側でもレセコンに登録された患者様の情報を利用できるようになります。
 ここで、実際の診療予約の流れを考えていきます。まずは、初診患者様の予約を想定しますと、初診のため医院側には患者情報はありませんので、患者様は診療予約システム側で氏名や連絡先などの情報を入力して予約を行います。この時点では、レセコン連携は必要ありません。
 次に初診患者様が来院され診療を行う際にはレセコンに情報が登録されます。このタイミングでレセコンとの連携が必要になりますが、診療予約システムでは、予約時に登録された患者様の情報を保持していますので、レセコンからの連携がなくとも予約時に入力された患者様の情報を呼び出すことができれば、レセコンとの連携は必要ありません。
 つまり、初診の患者様の予約を考えると、レセコンとの連携は絶対必要となる機能ではないことがわかります。

 次に、再診の患者様の予約を考えていきますと、予約時にカルテ番号などで予約を行うとしたら、患者様としては、情報を入力する負担がなくなります。また、医院側もカルテ番号などで簡単に患者様の情報を呼び出すことができますので、予約管理を効率的に行うことできます。
 再診の患者様が来院された際にも、情報が共有されていると、次回の予約を行う際にもより簡単に患者様の呼び出しができ、スピーディーに予約登録・管理を行うことができます。このイメージがレセコン連携を求める医院・クリニック様の理由なのでしょう。
 また、診療予約システムで登録された患者様の情報をレセコンへ連携するといったことを考えていきますと、診療予約システムでの登録される情報とレセコンが求める情報の質が異なるため、必要ありません。
 診療予約システムでは、あくまで氏名と連絡先の情報がわかるレベルでことが足り、さらに情報の厳格性もレセコンほどは高くないため、レセコンへの情報共有としてはむしろ手間になってしまうというわけです。

実はレセコン連携は必要ない。

 以上のことから、再診の患者様のことを考えるとレセコン連携の効果が出そうですが、初診患者様やレセコンへの連携を考えると、まったく必要がありません。
 さらに、診療予約システム側では、初診の予約時に患者様が必要な情報を入力してくれていますので、レセコンと連携しなくとも、患者様の情報を呼び出すことが容易にできるのです。  
 つまり、レセコンと連携することが必要なのではなく、患者様の情報を2重で登録するという事務負担をなくすことが、本来の目的ということがわかります。

RESPOのレセコン連携の考え方と患者様データの移行サービス

 RESPOでは、レセコン連携を行うことを推奨しておりません。しかしながら、お問合せも多く頂戴しておりますので、レセコン連携のご利用も同一料金にて行うことも可能としております。
 しかし、多くの医院・クリニック様はご利用されないことを選択されております。その際には、ご利用開始時に、既存患者様の情報を初期データとして移行するサービスを行っております。
 これにより、診療予約システムで求められている患者様の情報の2重登録事務を軽減させることを実現しております。診療予約システムの運用を開始いただきましたら、初診患者様については、患者様側での入力された情報をそのまま流用・変更を行うことができますので、新たに医院・クリニック様において、患者様の情報を登録する必要はございません。そのため、レセコンと無駄に連携し、レセコンにある個人情報をわざわざリスクにさらすこともなくなりますので、安心・効率的な診療予約システムの運用を行うことができるようになります。
 これまで、レセコンとの連携で多額のコストをかけておられた医院・クリニック様は、ぜひ診療予約システムRESPOをご選択いただき、低コストで効率的な医院経営を実現させましょう。